挑戦!Dragon Champions Cup!!

お疲れ様です。西岡です。

今回も船タチウオテンヤ釣行レポートです。

今年から開催の船タチウオテンヤの大会

「Dragon Champions Cup」

こちらの大会に挑戦してきました。

どんな結末が待っているのか…

長くなりますが、お付き合い下さい。

エントリー

11月7日(木)立冬

コレは寒くても仕方なし

キングバトルの予選も全日程が終わり、何か面白いことないかな?と思っていた時、以前SNSで目にしたこちらの大会を思いだす。

日程を見ると最終クールにまだ間に合う!休みの日と釣行スケジュールを見ると行ける日と船が限られている。

見ると明石・海蓮丸さんなら何とかギリギリ行けそう!

最終クール…終了間際のエントリーです。

エントリーステッカー
久しぶりの乗船に気分もアガる

数年前には大笑いしたり、また接戦をモノに出来ずに悔し涙を流したことも…様々な思い出のある船宿さんです。

釣座は右舷。胴の間と艫の中間といったところ。釣座を構え、当日のポイントとなる神戸沖を目指します。

数釣りの時とは違い、今回はのんびりとした気分でスタート。

テンヤは40号指定。PE2号、テーパーリーダーを使用。タックルは7:3。

競技(プロトタイプ)餌はサンマと大女子

開始からしばらくしてアタリを出すも掛けきれない。キングバトル最終戦の折、急に不調となった左肩と弱った腕力。やっぱりまだ無理か…と悩むまもなく9:1タックルへ交換。

ゆったりと優しく誘いを入れてみる。きっちりとアタリが出て合わせも決まりまず1本。

目玉付近を貫通。これならバレないこのまま続行すると…

頬より少し後方に…またまたしっかり貫通!この後も同じような場所にフッキング。もしかしたら今回は数も重ねれるかも…喜びも束の間、厳しい時間が到来。

そして予報通りに冷たい風が次第に強くなる。

アタリがなかなか出ない。厳しい時間だけが過ぎていく…

移動中 船を追うカモメに癒される

それでも竿を握り続けていると何やら竿先がフワフワ動く。巻いてみると軽い…切れたのか?でも重さがあるような…少しの上下を繰り返しているとグン!と重み。上がったタチウオは見事に噛み切られている。大型がいたのか…。もしかしたらと思いを込めてテンヤを投入するも、アタリは出なかった。

その後ちょっとしたトラブルから高切れ。それと同時にヤル気に火がついた。

リールを付替えテンヤを落とすと少し斜めに入っていく…。グッと自身の重心を落として渾身のジャーク。

思った通りのアタリ。船底から引きずり出すように数本追加で納竿を迎えた。

こちらのタチウオでエントリー

帰港後採寸し、後は自宅で連絡を待つ。

連絡は来るのだろうか…

最終クールも終わりセミ進出も諦めて次の釣り物を考えていたある日。1本の電話が…。

「セミファイナル出場おめでとうございます!!」まさかのセミ進出決定!

1度は片付けた道具を引っ張り出し、バタバタと準備をはじめた…。

セミファイナルへ…

11月17日(日) セミファイナル当日

明石・海蓮丸乗船場にこの日のセミファイナルに出船する3隻が集合。

・ふじたや(大阪・忠岡)

・里桜ちゃん丸(兵庫・明石)

・海蓮丸(兵庫・明石)

受付時間に合わせ続々と参加者も集合。TKBとは異なり誰と会えるかわからない。まだまだ暗い時間。キョロキョロ見回すと何人かの知人と会え、リラックスムード。受付開始を待つ。

予選突破順に受付が始まった。今回は連絡を受けた時点で里桜ちゃん丸に乗船することが決定。初乗船に少し緊張。受付と抽選は最後。残っていたクジに記されていたのは「4」

セミファイナルステッカー。釣座は「4」

4番は銅の間。知人は皆さん他船に乗船。ポツンとボッチ。1人もたつきながら釣座を構えていると、この日は別船で仲乗りや釣りに出かける知人がわざわざ来てくれた。船長さんとも馴染のようで「ねーさんをよろしく!」と言ってくださる。何とも心強い。

全ての参加者が乗船し、出船の準備が整った…。

3隻がポイントとなる洲本沖を目指す。今シーズン初の洲本…。前日参加者の方に聞くと、とにかく渋い。乗船前には「釣れない方が出るかも…」何ともキツい情報を耳にしてしまう。

餌も「イワシがいいみたいです」…サンマしか用意してない。実はイワシに苦手意識が強く今まで釣ったことが無いから。

今回はショップスタッフさんに聞いて初購入のサンマもあるし…何とか乗り切っていこう。

昇る朝日 とにかく諦めない!

もちろんテンヤは競技(プロトタイプ)餌はサンマ。初めて着色したものを使用。

着色したものはしっかり締まった感じ。着色してないものはほぼ生。どちらがいいのか…。タックルは「渋い」と聞いていたので7:3でしたものの、やはり合わせが決めきれない。肩の違和感は数日前の注射で無くなったものの、腕力が戻っていないと感じ、さっと9:1へ交換。

テンヤも交換。(写真の上に写っているもの)何とも言えない色合い。どうにか1本釣り上げねば。

ステイを長くしたり、柔らかな動きをしたり、微速巻きに軽く誘いを加えたり…。この日も以前の釣行で同船の方が釣られていたパターンを思い出して再現たり、自分がやってきたことを思い出しながらの釣り。テンヤ・餌・誘い…思いつくコトをやってみました。

それでも厳しい…厳しすぎる。

厳しいから1本釣れたら嬉しすぎる。

まぁまぁなSizeをGET

釣果は4本。帰港しての採寸は88.9㌢。船内で5位。4位の方とは1㍉差。

あぁ終わったと思っていたのですが、なんと復活でファイナル進出となりました。

唖然…ボー然…手が震えた。

ファイナルは2週間後…。

もうバタバタせず、体調に気を付けて過ごすことだけを心掛けた。

いよいよファイナルへ

12月1日(日)

今回の集合場所は大阪・忠岡ExcellentMarina。

早朝よりファイナルリスト54名と決戦の舞台となる4隻が集結。

写真は帰港後。

・Jackpot(大阪・堺)

・里桜ちゃん丸(兵庫・明石)

・ふじたや(大阪・忠岡)2隻出船

受付で船と釣座の抽選…
引き当てたのは

やっぱり初乗船!ふじたやさん。

ふじたや1号艇…6番。安定の胴の間

今回もまた一緒に参加した知人とは別船に。少し不安を感じていると…偶然にもセミファイナルで同船された方とご一緒で気持ちが少し和らぐ。

各々が釣座を構え、スタッフさんによるクーラーチェックを済ませる。

いよいよ決戦の海、洲本沖を目指し4隻が出船。

移動中にバシャバシャと波を被る。フードを被り…カイロを握り締め…想像以上の寒さを耐えた。

もちろん今回も‼️

そろそろポイントが近くなった頃、じっと見つめていたテンヤにサンマを付ける。今回は運営側より「1091マーメイド」が1人1バック提供された。コレは後半で使うとしよう。

なんと!中骨と尻尾付⁉️

洲本沖に到着。いよいよファイナルがスタートした。

テンヤを投入し誘いを入れるも音沙汰なし。すぐにテンヤのカラーを変えて誘いをいれると程なくして釣れた!

ただ細くて短い。

もう少しサイズが欲しいところ。

さぁ次の1本を…意気込むも私には厳しいタチウオ。

なかなかアタリが出せない。

誘う?誘わない?カラー?シルエット?もうこうなったら運に任せよう。

とその時、グググんっ!強烈な引きでタックルごと持っていかれそうになる。普段片手でタックルを持つが、そんな余裕はない。両手でしっかりとタックルを握る。しばらくすると重みに変化。

水面に見えてきたタチウオ。グイッと右手で抜き上げるとなんと1/3かそれ以上齧られている!

またか…エントリーの日も齧られた。

今年はよく齧られる。

その時はじっくり見てなかったが、改めて見るとこの日の釣果で1番太い。つまり1番の長寸がどれよりも短くなってしまった。しかし…コレが後々ドラマを起こす。

納竿時間は迫るものの中々アタリが出せない。この大会エントリー時から好調だったテンヤ(プロト)を高切れでロスト。ボー然と立ち尽くしてしまう。

それでも最後までアタリを出すこと…釣り上げることを諦めるわけにはいかない。終了のアナウンスが流れるまで、竿を置くことはなかった。

朝とは違い穏やかな天気の中港へ帰る。他の船は帰港しており、お互いの健闘を称え合った。

参加者全員自慢のタチウオをクーラーから取り出す。スタッフの方がきっちりと採寸。メーター超えの方もいらして、そのサイズに皆さん盛り上がる。

いよいよ私の順番が。齧られたタチウオより幅のあるタチウオはいない。

数釣られていた方々もいらっしゃるが、私は最終5本のみ。その中から採寸に出したものの、私のは誰よりも短い。

みっ…短すぎる

思わず呟く…「ミニマム賞があればいいのに…」ここまで来たのになぁ…と凹む。

全員の採寸終了後、マリーナの屋上へ。12月とは思えないような気持ちいい青空と心地よい海風に当たりながらの表彰式。

「順位発表ー!」スタッフさんの声が会場に響く。

上位の方のみの発表と思っていたらまさかの上位入賞以外の発表が。

1番に呼ばれたのは「最小賞」。

小さい小さいと思っていたが、ホントに誰よりも小さいタチウオを釣っていた私。

名前を呼ばれ、誰よりも元気に笑い飛ばして…とにかく笑顔。ずっしりとした賞品受け取りました。

優勝されたのは知人。聞くところによると、開始早々に釣られていたらしい。

初代Champion誕生に会場は温かい拍手と祝福の声に包まれた。

最年少小5女子アングラーとキングバトルでも活躍している中学生アングラーにも特別賞。照れる2人を見守る大人たち。これからの活躍に目が離せません。

大会を通じてまた多くの方と出会い、近くの釣座の方はもちろん他船の方とも、「こんな釣り方が良かった」「あのエサが良かった」と釣り談義や他愛のないお喋りで交流することができました。

成績は不甲斐ない結果に終わってしまいましたが、運営スタッフの皆様・各遊漁船スタッフの皆様・参加された全ての皆様方のおかげで、とても楽しい時間を過ごす事ができました。ありがとうございました。

終始、和気藹々とした雰囲気の中、
多くの笑顔に包まれて無事に終了した第1回大会。
来年以降が楽しみでしかありません。

ファイナルステッカー