’23ショアタチウオ弾丸ツアー

久しぶりのフィールドレポートです。

諸事情により昨年末から自身の活動拠点が変わり、以前のような釣行が難しくなりました。
限られた時間を最大限に活かし、皆様への情報発信ができたらと思っております。

さて今回は約4ヶ月ぶりに高知へショアタチウオテンヤ釣行です。

直近の釣果情報は無し。
しかしながら、前年同時期に良型を仕留めていたこともあり、この日に短時間弾丸ツアーをすることにした。

1つの不安要素は数日前の雨の影響。
※後で天気予報アプリを見ると…
高知市内は6日…104㍉、7日…80㍉。5日の降り始めから220㍉を超える降水量であった

現地に到着すると想像以上の濁りと浮遊物。正直この状態で釣ること自体が困難かとも思われたが、タチウオと向き合うことにした。

濁りと潮流速度、軽いが故に出にくかった飛距離の克服。
バウンシングジャーク+軽いテンヤの特性。これらを十分に活かせる仕掛けを組み合わせ、以前から試していた。

その仕掛けとは…
アジングやメバリング、根魚に使用されている「スプリットショットリグ」の活用である。
一般的に飛距離を出すためには「フロート」を使用する。
ただこれでは、深い棚を狙うには不十分である。
そこで思いついたのが「スプリットショットリグ」

強風時には自分の狙うポイントへ。
急流時には流されにくく、しかもレンジをしっかり狙える。
ポイントは、その時々の状況に応じてシンカーの重さを変えるだけでいいという手軽さ。

シンカーが先行するので、テンヤは緩やかに沈下する。
ジャークしても直にその動きに結びつくのはシンカーであり、テンヤは違和感なくナチュラルな動きを演出し、タチウオへのアピール度が更に高まることが期待できる。

釣行当日は、気になる風は吹かずともかなり流れはあった。
テンヤの重さを変えたとしてもやりづらい状況下でもあった。

そのような状況で力を発揮するのが、この仕掛けである。
テンヤとシンカーのバランス。幾度も調整しながら自分のスタイルを作り上げてきた。この真価を短時間で…。

テンヤは真釣 誘刃7㌘(ルミノスグロー)をセレクト

仕掛けをセットし、着水ポイントを見極めて実釣開始。
西の空に暮れゆく夕日。
辺りはほんのりと薄暗い夕暮れ時。
完全に光量が無くなった瞬間!
手元に伝わる重量感。
タチウオが来た。

しなるロッド…ドラグがでる。
ドラグサウンドを楽しみたいところではあったが、相手も力を振り絞って逃げようとする。
簡単には寄っては来ないタチウオ。
慎重にやり取りするものの、PEにまとわりついた浮遊物。
水面に上がりかけたところで、無念のラインブレイク。

素早く仕掛けを作り直し仕掛けを投入するも、魚の気配を感じ取れない。
時計を見るとチャンスは残り1時間弱。
下げの潮も動き始め、流れが徐々に早くなっていったが、シンカーを付けているのでレンジキープはできていた。
数投目…軽くシャクリを入れようとしたその時、一気にドラグが出ていった。…これぞ体感ショック!!

この個体もやはり力強い引きがある。
潮の流れも相まって、なかなか引き寄せることができない。
力任せではなく、慎重にジワリと引き寄せる。
水面に現れた銀色に輝く大きな魚体。

天竺タチウオ…F5サイズ。
やはりこの時期は良型が上がることを再認識した。

濁り・浮遊物が落ち着けば、アタリも数も上向きになると思われる。

また機会あればチャレンジしたいと思う。
目指すはF7ドラゴン。